今回は損害保険の営業を5年以上、顧客数1,200名、契約件数2,500件以上をもつ私から見て、この特約は付帯しておいた方がいい!というランキングを発表します。使う頻度が多かったり、月々数百円の保険で大きな補償を得られるものが多いです。あくまで独断になりますので、その点はご了承ください。
ランキングとしては、月々の支払い費用、万が一の場合の支払金額、支払われている頻度などを総合的に判断させていただきました。
いままで加入したことのない人は今後付帯するかの材料として、すでに加入している方はいざトラブルがあったらこの特約でカバーできるのか!という目線で見てくださいね。(せっかく保険が支払える場合でもお客様から保険会社に報告がないとトラブルがあったかどうかがわからず。支払いが漏れてしまいます。
特約とは
まずそもそも特約とはなんでしょうか。特約とは、基本的な補償内容を定めている普通保険約款の内容を変更・追加・削除するものです。追加をした場合は保険料が高くなり、削除をした場合は保険料が安くなります。削除をする特約もありますが今回は補償を追加するといった目線で見ています。
また、特約は単独で加入することはできません。火災保険や自動車保険などの基本となる保険にオプションで加入する必要があります。
では行きましょう!
個人賠償特約 1位
月費用:100円~200円
保険金:1,000万円~無制限
付帯可能保険:火災保険、自動車保険、傷害保険
1位になったのは個人賠償特約です。この特約は日常生活で第三者にケガをさせたり、ものを壊したりなどで賠償責任が発生してしまった場合に支払われる特約です。日常生活で万が一加害者になってしまった場合に非常に役立つ特約になります。例としては、
・自転車に乗っている最中に歩行者にぶつかってしまいケガをさせてしまった。
・飼っている犬が通行人に噛みついてケガをさせてしまった。
などがあります。
特に自転車事故は大きなけがをさせてしまった場合、賠償金額が数千万円になる可能性もあります。都道府県によっては、自転車に乗る方はこの特約に加入してくださいと義務化をしているところもあります。月200円ほどの保険金を払うことで、1億円以上の手厚い補償を手に入れることができます。
ちなみに火災保険や傷害保険は最大1億円まで、自動車保険のみ無制限での加入が可能です。
弁護士費用特約 2位
月費用:300~500円
保険金:300万円
付帯可能保険:自動車保険
弁護士費用特約とは、自動車に関わる人身事故や物損事故の被害に遭った際、相手方への損害賠償請求を行うために必要な弁護士の相談・委任の費用を補償する特約です。
実際に自動車の事故が起きた場合に、保険会社が間に入ることが多いため煩雑なやり取りはしなくて済むことが多いです。しかし、過失割合が100:0の場合(相手が完全に悪い場合)は自分の保険を使わないため自身の保険会社が間に入ることができません。
すると相手は保険会社、こちらはご自身でやり取りしなければいけません。相手はプロ、こちらは素人ではうまくやり取りできなかったり、不利な条件で示談しなければならない状況になることも多いです。
そこで弁護士費用を使い弁護士に間に入ってもらうことで、しっかりと対応をお願いすることができます。
実際に20代の方が後ろから追突された事案では、最初は慰謝料8万円と言われていましたが、弁護士が間に入ることで65万円まで増額になりました。それだけこちらも知識があるかどうかが事故の際には大事になってきます。
また、自動車以外に日常生活で賠償事案になってしまった場合でも弁護士を使いたいという日常生活・自動車事故型というプランもあります。
途中で付帯することもできますので、興味があれば加入されている保険会社に聞いてみてください。
携行品特約 3位
月費用:70円~550円
保険金:10万円~100万円(自己負担額が5,000円発生します)
付帯可能保険:火災保険、傷害保険
携行品特約とは、ご自身が住んでいる建物の外で携行しているものが偶然の事故により損害が発生した場合に補償されるものです。また国内海外問わず支払いが可能です。具体的には
・買い物中に財布が盗まれた
・旅行先でカメラを落として壊してしまった
・プレー中にテニスラケットが破損した
などがあります。
この特約はメリットもありますが支払われない条件やものもあります。
置き忘れや紛失、レンタル品の破損
対象外となるもの:自動車、自転車、サーフボード、眼鏡、漁具、ノート型パソコン、スマホなど
以上です。
普段特約を詳しく見る機会はなかなかないかと思います。
せっかくですのでご自身の保険にも付帯されているのか見てみてくださいね!
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