前回過去の暴落から、起こりうる最大の下げ幅や、その期間について説明してきました。
暴落を覚悟するのはよくわかったけれども、実際どう対応すればいいんだよ!と思う方も多いかもしてません。
そこで今回は投資塾様で度々取り扱っている▲5%ルールを見て非常に役に立つ内容だと思い、取り扱いさせていただきました。メンタル面にも配慮した再現性の高い素晴らしい方法だと思っています。ぜひ参考にしてみてください。
5%ルールの検証
5%ルールとは
そもそも5%ルールとは何でしょう。聞きなれない方も多いかもしれません。それもそのはずこの投資塾で命名しているからです。動画を見ていない方は知らないでしょう。
SP500の月曜の始値から金曜の終値を比較し、5%下がった週に決められた金額の株式を買う方法です。1週間で5%下がるタイミングは年に数回とそこまで多くなく、安く株式を購入できるひとつの指標になります。株が下がった時がチャンスとわかっていながら、なかなか怖くて買い向かえないという方でも規則的に購入しやすいでしょう。
次に条件としては1973年1月から1979年12月の株式を見ています。
積立は毎週金曜日に10,000円、5%下がった週に一括で500,000万円の購入を前提とします。
この間、5%以上下げた週は8回ありました。
これをいくつかのパターンに分けて、5%下げた場合に株を購入することが有効なのかを検証してみましょう。
積立投資のみ
まずは積立投資の数字を見てみましょう。こちらの方法は投資を始める上では基本となる購入方法です。約2年間の含み損が出ていますが、その後11.75%としっかりと利益が出ています。
▲5%ルール投資のみ
こちらは1週間で5%以上大きく下がった場合に一括で購入をした図です。実際に暴落局面でこの購入方法をできるメンタルの方は多くはないでしょうが、下がったタイミングで購入できている分38.17%としっかりと利益が出ていました。
積立投資+▲5%ルール投資法
定期的に積立をしながら、大きく下がったタイミングでさらに購入をしていく投資法になります。
単純に積立をするよりも利益率が大きく出ていることがわかります。含み損になるタイミングもほとんどありませんでした。
積立投資+▲5%ルール投資法④⑤⑥半額購入
全て500,000円ずつ購入できればいいですが、特に大底付近の④~⑥のタイミングでは資金が尽きたりメンタル面で規則的に購入できないとう事態も考えられます。(実際短期間で来た場合は恐ろしくて買い迎えにくいと思います。)
その場合でもしっかりとリターンが出ています。
積立投資+▲5%ルール投資法④⑤⑥
更に底値付近に恐ろしくて買い迎えなかった場合のシミュレーションが以下の通りです。
その場合でも単純に積立を行っていたよりも含み益が多く出ています。
まとめ①
各条件を比較してみましょう。これを見ると▲5%ルールのみを使った場合が一番リターンが多くなっています。確かにその通りではありますが実際に全く積立投資をせず、下がったら一度に購入をしていく方法はなかなか現実的ではないでしょう。
ここで大事になってくることは、恐怖があろうが大幅に下がり▲5%ルールが点灯した場合は、どのタイミングでも長期的にはリターンが得られるという点だと思います。
安いタイミングで購入ができることで含み損の時期も短くなり、将来の資産も大きく増やすことにつながります。
一括投資をすでにしている場合
上の資料では積立を開始したばかりの条件ですが、中には資産をある程度保有されている方も多いでしょう。1973年の相場は最大で▲49%程度の下げになっていますから、下記のように大幅に資産が目減りしているでしょう。
その場合でも積立投資や▲5%をすることは有効なのでしょうか。次の資料で見てみましょう。
まとめ②
積立投資や▲5%ルールを適用した場合の元本が戻るタイミングを見てみましょう。
①1,000万円投資をし、積立・▲5%無し⇒元本復活1980年7月
②1,000万円投資をし、積立あり・▲5%無し⇒元本復活1980年1月
③1,000万円投資をし、積立あり・▲5%あり⇒元本復活1976年2月
こちらの条件でも、▲5%ルールに沿って投資をすることで、含み損の時期を減らし、その後の含み益を増やすことができています。
最後に
株式は安く買って高く売ることが大事かと思います。頭ではわかっていてもいざ暴落局面が起きてしまうと、恐怖で自分の貯めてきたお金を株式に向けることにためらうかもしれません。
しかしこの▲5%ルールは規則的に購入することで、その後大きく利益を伸ばすことに成功しています。一つの指標という意味では非常に約にたつ方法だと感じています。
私の文章だけでは伝わりにくい部分もあるかと思いますので、ぜひ動画も見てご自身の勉強にお役立てください。
リンクは下記のとおりです。
【投資塾】知らないより知っていた方が役立つ話より抜粋
http://xn--https-543d//www.youtube.com/watch?v=X-o4fPBMb5I
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