2022年7月18日~19日の決算まとめ

米国株

7月18日~19日の決算まとめを行います。今週、来週から決算の件数がどんどん増えてきますね。1社1社見ていくことは時間がかなりかかりますが、ポイントを押さえて市場がどのような決算を出しているのか、次回以降の見通しはどうなのかの全体像を把握することが大事ですね。

18日、19日の2日間では15社の決算発表となります。有名な企業も多くなってきて決算の確認もより大事になっていきますね。15社のうち予想EPSを上回ったのは12社(80%)、予想売上高を上回ったのは10社(66%)となっています。母数が少ないですが、多くの会社が決算をクリアしているように見えますね。

とはいえ、7月27日にFRBの利上げ発表があり、インフレも高止まりをしている中では油断は禁物です。焦ってこのタイミングで購入をするよりも今のうちに決算をしっかりとクリアしている優良銘柄をいくつかピックアップしておき、今後来るかもしれない更なる下落局面や暴落局面に備えて、しっかりと購入する準備をしていきましょう。

この中でいくつかピックアップをして、会社の大まかな特徴をつかんでいきましょう。

バンク・オブ・アメリカ:BAC

バンクオブアメリカはアメリカを代表する金融会社です。直近の年間売上は91.3B、時価総額は259.22Bとなっています。配当は0.84ドル(2.60%)、PER(株価収益率)は10.08倍となっています。他の銀行と比較すると配当利回りは少ない印象です。

Investing.comより抜粋

株式は最高値50.11ドルから32.26ドルと約35%ほど下落をしています。やはりFRBの利上げや2年債と10年債の利回りが逆転する逆イールドが発生している昨今では、金融セクターは逆風ですね。

2022年2Qの予想EPSは0.7485ドルに対し0.73ドル、予想売上高は22.72ドルに対し結果22.69ドルといずれも予想を下回りました。次回予想EPSは0.8282ドル、次回予想売上高は23.66ドルになっています。

ゴールドマン・サックス:GS

ゴールドマンサックスは投資銀行、証券、投資管理など幅広い金融サービスを提供するグローバルな金融機関です。日本でもこの会社に入ればとてつもない年収が手に入る!ということで知っている方もいるのではないでしょうか。

売上高は60.03B(約8.3兆円)、時価総額も108B(14.9兆円)となっています。配当は8.00ドル(2.66%)、PERは6.65倍となっています。

Investing.comより抜粋

株式は最高値426ドルから現在301ドルと約30%ほど下げています。他の金融機関同様の厳しい下げですね。

2022年第2Qの決算は予想EPS6.64ドルに対し結果7.73ドル、予想売上高10.85Bに対し結果11.86Bと予想を上回りました。次回予想EPSは8.73ドル、次回予想売上高は11.42Bドルと見通しもいいかと思います。好決算を受けた影響で、2022年7月18日時点の株式はSP500が―0.84%に対し2.51%と大きく上がっています。

アイ・ビー・エム:IBM

IBMは世界でも大手のIT企業であり、ダウ平均株価も構成する30銘柄の一つです。売上高は59.88B、時価総額は124Bと巨大IT企業というのもうなずけます。

Investing.comより抜粋

2010年代はGAFAMをはじめハイテクセクターが大きく株価を押し上げてきましたが、IBMはこの10年間でもほぼ変わらず、むしろ株価が下がっています。IT業界ではありますが、バリュー銘柄の動きに近いです。2022年に入って他のIT株が下げている中でもむしろ株価が上がっています。

配当は6.60ドル(4.78%)、PER(株価収益率)は25.13倍となっています。値上がり益をねらう投資ではなく、インカムゲインを狙う投資になりますね。

2022年第2Qの決算は予想EPS2.27ドルに対し結果2.31ドル、予想売上高15.09Bに対し結果15.54Bと予想を超えてきています。次回予想EPSは2.35ドル、次回予想売上高は14.19Bとなっています。

ジョンソンエンドジョンソン:JNJ

ジョンソンエンドジョンソンはヘルスケア分野における各種製品の研究開発、製造、販売を行う会社です。連続増配が約60年と連続増配の記録を持っている配当貴族銘柄としても有名ですよね。売上は94.88B、時価総額は458Bとかなり巨大です。

配当は4.52ドル(利回り2.59%)、PER(株価収益率)は24.01倍とSP500の平均PER17倍前後に比べるとやや割高感ありますが、そのプレミアムを支払ってでも購入したい銘柄の一つでしょう。

Investing.comより抜粋

こちらは2013年の長期チャートになりますが、きれいな右肩上がりになっています。コロナのあった2020年やインフレが問題になっている2022年に関しても全く影響のないような株価推移になっています。

2022年2Qの予想EPSは2.55ドルに対し結果2.59ドル、予想売上高23.8Bに対し結果24・02Bといずれも上回っています。次回予想EPSは2.65ドル、次回予想EPSは24.01Bになっています。

ロッキードマーチン:LMT

ロッキードマーチンはアメリカの航空機、宇宙船の開発製造会社です。売上高は65.75B、時価総額は103.22Bになります。配当は11.2ドル(2.89%)、PER(株価収益率)は18.05倍になっています。

Investing.comより抜粋

株式は最高値479ドルから現在387ドルと約20%ほど下げています。他のITや金融セクターに比べると比較的値下がりは限定的かと思います。

2022年第2Qの決算ですが、予想EPS6.34ドルに対し結果6.32ドル、予想売上高15.99Bに対し結果16.84Bといずれも予想を下回っています。次回予想EPSは6.83ドル、次回予想売上高は16.84Bとなっています。

ノバルティス:NVS

ノバルティスはスイスに本拠地を置く国際的な製薬・バイオテクノロジー会社です。売上高は53B、時価総額が184Bになります。配当は2.16ドル(2.61%)、PER(株価収益率)は7.86倍にになります。

Investing.comより抜粋

株式を見ると、直近5年間ほど横ばいの相場になっています。2020年から2022年にかけてもほぼ無風で、よくも悪くも金融相場などの市場の影響を受けていない銘柄になります。一方で2012年から2014年に大きく2倍近くに伸びているのは興味深いですね。他のバイオセクターでも同様の値動きにならないか見てみようと思います。

2022年2Qは予想EPS1.52ドルに対し結果1.56ドル、予想売上高12.93Bに対し結果12.78Bと、EPSのみクリアになります。次回予想EPSは1.57ドル、次回予想売上高は13.2Bとなります。

ネットフリックス:NFLX

ネットフリックスは月額使用料を支払い、TVや映画、ドキュメンタリーを提供する会社です。日本でもなじみが深く、会員登録しているという方も多いのではないでしょうか。2020年以降の金融相場で大きく株価を伸ばした一方で、直近の決算のミスにより大きく売られ株価を下げた銘柄でもあります。

売上高は30.4B、時価総額は84B、配当はなし、PER(株価収益率)は15.84倍になります。

Investing.comより抜粋

株式を見てみると、最高値700ドルから直近190ドルと約73%下げています。2022年の長期金利の上げによる逆風に加え、決算のミスにより大きく株価が下がっていますね。人によってはここまで下落したのだから買いだと思う方もいると思いますが、現在の金利上昇局面ではハイテクセクターは株価上昇しにくい要因になりますので注意が必要ですね。

2022年第2Qの決算は予想EPS2.96ドルに対し結果3.2ドル、予想売上高8.03Bに対し結果7.97Bです。次回予想EPSは2.76ドル、次回予想売上高は8.09Bとほぼ横ばいの見通しです。

まとめ

徐々に決算が出始めてきましたね。セクターによって株価の下げ幅が大きくことなるため、記入しながら私自身も勉強になっています。現在30社ほど株式を見ていますが、軒並み悪い決算ということはなく、米国市場は好調なように感じます(あくまで途中段階なので油断は禁物ですが)。

今週来週からテスラやGAFAMなどの注目ハイテクセクターの決算も開示になっていきます。今後の見通しをしっかりと観察していきましょう!

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